「…………ともだち?」

「う…、うん」


なんだろう、その間は…。
川口くん、私と友達になんかなりたくないのかな…。

せっかく仲良くなれそうって思ったのに…。
勇気を振り絞ったのに…、ショックだな――。


「…ええよ、友達」

「――本当!?」

「お、おぉ」

「本当に!?」

「なっ、何回も言わせんな!」

「ありがとう!」


嬉しい!
ダメかもって思ってたから、嬉しさが倍になった気かする。

嬉しくて、顔赤いかも。


…あっ!
……柚稀と奈波が、ニヤニヤしながら見てる…っ!!


「じゃ、じゃあまた後でね、川口くん!」

「あ…、おう」


もー!

見られてたら、恥ずかしくて話せないよ!!


「柚稀、奈波ぃ!!」


私は赤い顔で、2人の元へと行った。