…て、照れてる?
うそ…。朝倉さん、照れてる!!
前に家まで送ってくれた時も照れてたけど、あの時は暗くてよく見えなかったからなぁ…。
……見たい。
恥と好奇心では、好奇心が勝った!
私は下げていた顔を上げて、朝倉さんの顔を見た。
「!」
すると、朝倉さんはさらに顔を赤くする。
そして、ぷいっと顔を背けた。
「朝倉さん?」
「ちょ、柚稀ちゃん」
「えっ?」
名前を呼ばれて、私は首をかしげる。
「…あんま見ないで。恥ずかしいから」
「…!」
なっ…
なんか、朝倉さん……可愛い!!
「柚稀、顔真っ赤」
「え」
気づかないうちに、私も赤くなっていたようだった。
麻友に言われなければ気づかなかった。
すると、朝倉さんは笑顔で顔を覗きこんでくる。
「お返しに、見てやる」
「やっ、ダメですよ!!」
恥ずかしい!
てか、いろんな意味でダメだって!!



