不安を抱えたバイト3日目。
明日はバイト入ってないし、今日は気合いを入れてやらなきゃ忘れちゃう。
制服のエプロンをしめて、「よしっ」と気合をいれて更衣室を出た。
「あ。加藤ちゃん」
「店長。今日もよろしくお願いします」
「よろしく~」
30くらいの店長はにこっと笑うと、前を向く。
…朝倉さんは…、休みなのかな?
なんだ、残念…。
昨日のメールは、俺は明日いないけど、頑張れよって意味のメールだったのかな…。
でも、朝倉さんがいなくても頑張るんだ!
「すいませーん」
「はい、ただいまお伺いします!」
今は、仕事に集中だ。
―――
バイトが終わるまで、あと1時間。
ここのカフェ、夜が混むからなぁ。気を引き締めないと。
「すいません」
「はい、ただいまお伺いします!」
…ん?
なんか聞いたことあるような…。
「やっほ、柚稀ちゃん」
「あっ…、朝倉さん!?」
そこには、朝倉さんと男の人がいた。



