面倒臭がり屋の恋!?(仮)




本当、何なのよ。

いつもみたいに、子供な顔を見せると思ったら、突然、そんな大人な顔をして。

そんなに大人女子を…からかうんじゃないわよ。


「こら、前見て歩かないと転ぶよ。」

『イテッ、痛いじゃないですか、先輩ー。』


それがなんだか妙に悔しくて、池波くんの頭に一発。

そんなに痛いはずがないのに、痛そうにしている池波くんを背に、私はほくそ笑んだ。


『先輩は、好きなこととかないんですか?やってて楽しいとか、安らぐとか…』

「そりゃきまってんでしょ。」

『何ですか?』


そんな質問は、私には愚問としか思えない。


「寝ることと、癒されること。」


そう。

それだけ。

他にはなーんにも求めない。

私の休日は、ほぼそれらを満たすだけの為にあるようなものだし。