それから私は寝てしまったようで、部屋をノックする音で起きた



コンコン



私「……はぁ~い……」


寝ぼけた声で返事をした



翔真「飯」



げ!あいつかよ


そう思いながらドアを開けて下のリビングに入った


リビングにはパパと千恵子さんが仕事から帰ってきていて千恵子さんはご飯をテーブルに運んでいた


私「千恵子さんごめんね、寝ちゃっていて、ご飯の手伝いできなくて…」


千恵子「そんなの気にしないで♪さ、温かいうちに食べましょう」





千恵子さんは本当に優しい人


でも、やっぱりママとは思えない




これから長い間ずっと一緒にいるのだからママと思わなきゃいけないのに

私のママはやっぱママだけ



きっと翔真もそうだろう


パパのことをおとうさんとは思えないだろう


これがまだ小さかったら違っていたのかも


でも、これだけ大きくなったらなかなかそうはいかない