この数十分で無性に杏里に会いたくなった。




 俺…どうしたんだよ…。






 昨日杏里がきていた俺のスウェットを見つめる。





「杏里……」




 名前を呟くたびに愛しさが増すような気がする。





 うわぁあ……。





 俺、杏里のこと好きなのかな…。





 まさかだけど…。





 忘れようとしてベッドに寝転んで目を瞑っても出てくるのは、杏里ばかりで…。




「寝れねぇ…。」