次の日は杏里の傍から意地でも離れなかった。
たまに周りの女子から杏里が睨まれてる気がしたけど…。
「お、騎士が着いてるんだ~」
「…ちげぇし!」
杏里と仲のいい島田がからかってきた。
「でも、本当に任せたよ? 杏ちゃん、出会ったばっかりだけど…たぶん不安だと思う」
島田は少しだけ笑いながらそう言う。
何気に杏里のこと理解してくれてるみたいだ。
杏里は常に眠いのか今も寝ている。
「…ねぇ…杏ちゃんさ…みんなと同じところで着替えたがらないんだけど…」
島田は不思議そうな顔で言った。
…そればかりは俺からも答えられない。

