「琉、みんなとお話ししてきてもいいよ…?」

「話聞いてるだけだったし…別にいいから」



 電気を消して俺も杏里の隣に寝っ転がった。




 杏里は冷たかった。





 今日は杏里のほうを向いて、抱きしめながら寝かせた。





「杏里…気が向いたらでいいからさ」

「うん?」

「全部俺に話して? 支えになるから」

「琉……」



 暗くて表情は分からないけど、たぶん暗い顔してる。




 杏里…俺、頼りねぇかな。




 頼ってほしかった。






 いつの間にか俺も寝てて、目が覚めたのは夜中の3時ごろ。





 急いでシャワーだけ浴びて部屋に戻った。




 杏里は少し笑いながら寝てて安心した。