溺愛男子


 帰りのホームルームで先生が後で残ってと言う。




「…あのことじゃねぇの…?」

「かな…?」





 後で先生のところに琉と一緒に行った。




「理事長が呼んでるぞ。黒田…何したんだよ」




 理事長が…?




 理事長って確か…おばあちゃんの知り合いだったよね。





 琉には先に帰ってもらって理事長室に行った。






「失礼します」

「どうぞ」



 中に入るとどこかで見たことのある男の人が椅子に座ってた。




「杏里ちゃんか。どうぞ、座って」

「はい…」




 ふかふかそうなソファーに座り、理事長のほうを見る。