月曜日、杏里に会えることなく迎えた。




 まぁ、会いに行こうと思ったら行けるんだけど。





 学校に行くといつも以上に視線を感じた。



「何…」

「おっはよ~ん♪」




 雪を避けて教室に入った。



 どうやら…俺の噂で持ちきりらしい。




「…琉に彼女がぁああ!?」

「…いねぇよ」



 雪も噂を聞いたらしくすぐに俺に聞いてきた。




 マジでいねぇよ。




 勘違いされるなら1人しかいない。





「…杏里だな」

「杏里ちゃんってこの前の?」

「あぁ。付き合ってねぇよ」

「でもあれは傍から見たらカップルだよ」



 …そうか?



 別に違うと思うけど。