溺愛男子


「とりあえずもう杏里はコーヒー飲むな」

「なんで…」

「うるさいから」

「ケチッ」




 私のコーヒーを奪われた。



 代わりに琉のポケットの中から出てきたイチゴ味の飴を口に放りこまれた。




「ちょっとでいいから静かにしてろ」

「…ん」



 私って子供っぽいのだろうか。





 身長は160cmあるし…胸もちゃんとあるのに。




 小さいかもしれないけど…どっちも。




「はい、では…」



 書類を掻き終わったみたいで琉にケータイを渡された。




「落とすなよ?」

「うん」



 お店を出て、お昼を食べる場所を探した。