溺愛男子


「次はケータイだな」

「うん」

「俺と同じ会社で良い?」

「うん!」



 琉と一緒に機種を決めた。




 難しいことはわからないから、契約とか必要なことは琉にやってもらった。




「おーい、杏里聞いてんの?」

「…難しくてわかんないぃ…」

「…あー、もういいわ」




 琉は面倒くさそうに書類をたくさん書いていて、私は見てることしかできなかった。





 お店の人も苦笑い。




「飲み物か何か買ってきて」

「はーい」



 琉にお金を預かって琉にケータイを任せてお店を出た。





 すぐ近くにあった自動販売機にお金を入れて、飲み物を2本買った。




「お嬢ーさん♪」

「はい?」



 知らない男の人が話しかけてきた。



 誰だろう…?





 また琉の知り合いかな。