溺愛男子


 適当に数着買ってから外に出ると、知らない女の人と一緒にいた琉。




 知り合いかな…。






 私、お邪魔しちゃ悪いよね。




 そう思って少し離れたベンチで話し終わるのを待っていた。





 ちらっと琉のほうを見ると目が…あった。





 …こっちに来る。




 あー…女の人睨んでくる…。





 私はお邪魔だよッ!!




「杏里」

「な、何…?」

「1人でいちゃあぶねぇだろ」

「大丈夫だよ…それより…」



 女の人が怒ってるよ。





 そう言おうと思ったけど、先に琉が私の手を掴んで女の人と反対方向に歩き始めたから何も言えなかった。