「面倒くせぇな…」



 ほら、ビンゴ。



 結構分かってきたんじゃない?





「手、貸して」

「へ?」



 意味がわからずにそのままでいると琉の手が伸びてきて私の左手取った。




 手を繋ぐって意味か…。





「ふふ…パパみたい~」

「はぁ? 普通そっちじゃねぇと思うけど」

「そうかな?」



 ちゃんとしたお父さんの存在がなかった私に琉の手は嬉しかった。




 大きな手は私の安心までも作ってくれた。





「まずは服買うか…」

「うん!」



 色々なお店を周ってたくさん服を買った。




 下着は必要な分だけ買ってこいとランジェリーショップに連れて行かれた。






 さすがに琉は外で待ってた。