外で待ったいた琉はポケットに手を突っ込んでいて面倒くさそう。
「お待たせ…」
「おう」
アパートの階段を下りて行く。
「本当…思ってたより寒いね」
「ん…何から買う?」
「このあたりのお店何も知らないし…おまかせしてもいい?」
「わかった」
少し先を歩く琉に駆け足で着いて行く。
ヒールなんて初めて履いたし、歩き方がよくわからない。
こけないか心配で足元ばかり気にして歩いていると急に止まった琉に気付かずにぶつかった。
「わッ」
「…前みろよ…」
「だって~…」
前を見ると信号が赤で琉が眉間にしわを寄せてる。
あ、面倒くさいんだ…。

