「毎日だと言葉の大切さがなくなっちゃうでしょ?」

「はは(笑)」

「たまに言ってほしいな」

「了解♪」




 もう一度杏里の唇を引き寄せる。





 杏里の唇はいつでも柔らかくて優しかった。






「琉、私も愛してるよ」

「言葉じゃなくて行動で示せよ」

「え?」

「杏里からして?」




 ここ、と俺の唇に俺の指を押し付けると顔を真っ赤にして「ヤダ」という。




 俺ら…結構長いのにまだキスで照れる杏里。





「俺のコト愛してねぇの…?」

「それとこれはッ…」

「一緒」

「…むぅ~~~…」




 唸る杏里の顔を覗きこむ。




 やっぱ可愛い。





 何気に愁と同じ唇の形。