「で、俺告ったのに…杏里はコクってくれないの?」
「…私の気持ち知ってるんでしょ」
「杏里は俺が大好きなんだろ♪」
「……うるさい」
相変わらず俺の胸にうずくまってる杏里は可愛くて可愛くて。
おかしくなってしまいそう。
「聞かせて?」
杏里がどんな反応をするかなんて、大体想像ついてた。
俺も恥ずかしくなるくらいの甘い声で呟くと案の定、顔が赤くなる。
わかりやすいよな。
だけど、それが逆に俺には嬉しくて。
俺への気持ちがいつでも確認できるんだ。
「大好き……」
ほらな。
そんな真っ赤な顔で言われちゃ、俺も限界が近くなる。
「杏~~~♥」
ぎゅーっと抱きしめるときゅっと返してくれる。