だったら完全に俺のせいだよな。




「ごめんな…」




 俺が謝ると首をかしげる杏里はにこりと笑った。






「どうしたの?」

「…俺が来なきゃよかったんだよな」

「…そんなことないよ。いつかは、ハッキリさせなきゃいけなかったんだもん。皐月の存在は前から琉に話してたし…」




 杏里と琉は同じような考えを持っているみたいだ。




 通じ合っているのか、元から運命なのか。





 それは分からないけど、邪魔をしてはいけない気持ちがより一層高まる。





「杏里、もう暗いから送るよ」

「大丈夫だよ」





 そういう杏里の手を取って公園から出る。




 いいのに、と言いながらも素直に送られる杏里からはやっぱり迷いが見られる。






 俺はどうするべきなのかな。