溺愛男子


「それ、いつの話し?」

「2日前」

「結構最近ー…」



 俺はもう一度雪の腕を引っ張ってさっきの場所に戻った。




 不思議そうな顔をした杏と怒ってる島田。





「島田、今雪に確認取ってきたんだけど…たぶんそれ、俺だわ」

「「は?」」


 雪までも俺の言葉に反応して急いで雪の足を踏んだ。




「(バカ! お前まで反応するなよ)」

「(へ? あー…わりぃ)」



 2日前つったら俺、杏と家でラブラブしてたけど。



「あの女が西野君…?」

「そう。俺、罰ゲームで雪とデートだった…俺、女装さえられてさ…」

「嘘…キスしてた…」




 そこまで見られたのかよ…。




 杏は何かを感づいた様子で何も突っ込んでこなかった。




「角度的にそう見えたんじゃねぇ?」

「…そう、かな…」