「はぁ!?」
「一回だけ一緒に遊びに行ってくれればバイト料弾むとか言われた」
なんだよ、それ…。
「で、どうしたんだよ」
「金はいいから、プレゼント選びだけ手伝ってって言った。まだコクられてなかったから…まさか俺にそんな感情があるとは思わなくて」
そういう雪は本当に真弥に申し訳ないと悔しそうな顔で呟いた。
…整理すると、一回だけ遊びに行けばバイト料弾んでくれると言った店長の話を断って。
買い物だけ手伝ってもらってその帰りに告白されたらしい。
「それさ、ただ単に雪が鈍感だったって話じゃね?」
「いや、でも…コクられたときにキスされたし…とか思うと、これ浮気なのかなとか」
何やらぶつぶつ言っている雪。
キスされたとしても、不可抗力だろ?
「雪からキス望んだわけじゃねぇだろ?」
「あ、当り前だろ!?」
「だよな」
だったら、俺に任せろー。
さすがにこれは俺も同情する。

