雪のテンションが低い。



 さすがに雪はこんなこと言わない。




「雪、どうした?」

「なんでもねぇ」

「いや、あるだろ(笑)」



 明らかにおかしい。




 横にいる杏達は何やら違う話しで盛り上がってるみたいだ。





「嘘―♥ おめでとー!」

「ありがと♪ 杏ちゃんにやっと言えたぁ」

「---だけどね……」





 笑顔の杏はやっぱり可愛い。




 嬉しそうに笑って杏を見ていると、いつの間にか雪がこっちを見てた。




「にやにやし過ぎ。きもちわりぃよ」

「うっせぇ…」

「俺はなぁ! もう朝から最悪…」

「なんで…って、ぶはッ!!!」




 頬を押さえている雪。


 真っ赤に腫れていてマジで痛そう。