私に安らげる場所など作ってくれるはずもなく、1日中バイトに明け暮れる。




 学校は行けてない。





 唯一の味方のおばあちゃんが学費を払ってくれている。






 ここに私の居場所はなかった。







 冬の寒い日なのに、薄着のシャツを引っ張りだして今日もバイト。






 お父さんと名ばかりの男に内緒でコツコツ自分のためにもお金をためている。





 1人暮らしをするために。





 殴ったり蹴ったりするのに飽きると何事もなかったかのように部屋を出て行く男。





 日に日に増えて行く痛々しい生傷。






 早く家を出たくて仕方がなかった。