今日から新学期が始まる。
夏休みというのにそこまで焼けてない杏と俺。
朝、杏の部屋に迎えに行っても出てこない。
「杏―――ッ」
「ん゛―――」
合鍵で部屋に入ると爆睡中の杏。
呑気な奴だな。
初日から遅刻する気か。
「起きろ!」
「やだぁ…」
ブランケットに体を包んで目を擦る杏を可愛いとか思うよりも先に起こす。
可愛いけど!!
見てたいけど!!
「起きてくれ…」
「眠いよ…」
クリーニングに出して糊の効いた制服を引っ張りだして杏に渡す。
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