そんなのおかしいよ?
笑顔で手を縛られている琉もおかしい。
私はそんなこと望んでないのに。
「…琉、お願い止めて…」
「…杏。俺は杏のためなら何でもする」
「こんなの望んでないっ!!」
「杏が苦しむ姿は見たくねぇ…」
そう言うけど。
琉が苦しむ姿を想像しただけでも怖い。
それが私の苦しむ原因にもなるんだよ。
「おじさんッ!!!」
「…何度言えばわかるんだね?」
ついに縛り終わった男は琉を車に乗せる。
私は手を縛られたままで何も出来ない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…