「お疲れさまでした―!!!」 観覧車が地上に戻ると杏は恥ずかしそうに急いで降りて行った。 「あ、お客様!! 鞄!」 スタッフの人に杏の鞄を渡された。 あいつ…抜け過ぎ。 「すいません…」 鞄を受け取って急いで観覧車から降りる。 杏の後を追って走る。 「あれ……?」 杏を見失った。 やっべ…。 辺りを見渡すと向こうの方に黒ずくめの男たちに両腕を持たれ連れて行かれてる。 「杏ッ!!!!」