「あ、これは?」
俺が指を指す先には『お化け屋敷』の文字。
「え…?」
「行くよな?」
「…他のにしない?」
あ、こいつの苦手発見出来たかも。
俺は有無を言わさずに中に入った。
思ったより本格的だ。
「涼しいな」
「………琉、絶対離れないでね?」
「離れられないから」
しっかりと掴まれてる俺の腕は痛みさえ感じる。
強く握り過ぎ!!
ビビり過ぎ!!
そう思いながらも前に進むといかにもって言う感じのお化けに驚かされる。
「きゃああああああっ!!!!!」
「…お化け役もやりがいあるだろうな」
こんな叫ばれちゃ、俺が悪いみたいじゃん?