「杏」
「んー?」
朝飯を食って後片付けをしてる杏の隣の壁にもたれかかって長い髪をいじる。
「いいとこ連れて行ってやるよ」
「いいところ?」
「大丈夫、プールじゃねぇから」
ポンっと頭の上に手を置いて顔を覗くと嬉しそうに頷く。
片付け終わった杏は、適当に服を引っ張りだして着て俺を部屋から追い出す。
「わかったから、んな押すなって」
「絶対覗かないでね!」
「杏の幼児体型に興味はねぇから安心しろよ」
俺もいったん家に戻って服だけ着替えて急いで杏の家に戻るとまだ準備中。
「あー、入ってこないでって」
「外あちぃし…」
「…じゃあいいよ」
少しだけ頬を膨らませた杏はソファに座らせてくれた。
俺は杏の後ろから抱きついて軽くメイクをしてる杏を観察。
メイクなんてしなくても可愛いのに。