部屋を出て隣の部屋をノックするとダルそうな声が聞こえた。



「お邪魔します…」

「何ー」

「1人じゃ寂しくて…」

「子供か! まぁ、いれば?」



 ベッドに寝っ転がってケータイをいじっていた男の人はベッドをポンポンと叩いた。




「ん?」

「座れば?」



 そう言われて私も男の人の隣に座った。





 すごく落ち着いた。




 すぐ近くに感じる存在とベッドの柔らかさ。




「…俺、風呂行きたいんだけど」

「…ん」

「好きにしてろ…」



 あきれ顔でベッドから起き上がると部屋を出て行った。




 私はすぐに眠気が襲ってきた。