お風呂からあがり借りたスウェットを着た。



「上がりました」

「じゃあ部屋に案内するわね」

「…すいません」

「琉、お客様用のお部屋に案内してあげて」



 リビングでくつろいでいた男の人にそう言う。




「面倒」

「……どうせ琉も部屋行くんでしょ!? ついでじゃない」

「…はいはい」



 面倒くさそうにソファから起き上がると私に向かって手招きする。





「…ごめんなさい」

「別に」



 案内してもらった部屋はベッドまで置いてあった。




「ここ使って。隣は俺の部屋だから何かあったら言って…」

「ありがとう…」




 広い部屋…。





 ベッドに座って辺りを見渡す。




 すごく綺麗だけど、広過ぎて落ち着かない。





 すぐに誰かに会いたくなってしまった。





 私は今日1日で甘えたになってしまったのか。