「あ……」
私はやぱり琉が好き。
信じられないけど、やっぱり好きなんだ。
人間って単純な生き物で意識しちゃうとすぐに顔に出ちゃう。
「どうした?」
まだ耳まで赤いことに笑っているのか相変わらず優しく髪の撫でながら笑う琉の胸に顔を埋め続ける。
「なんでもない……」
いつからこんなに好きになってたんだろうか。
驚くほどに熱い感情は増えて行く。
とまることを知らないようで、ドキドキは収まろうとしない。
「んな埋めると痛い…ぐりぐりするな~」
いつの間にか琉の胸に頭を押しつけてたみたいで琉に止められた。
笑いながら私の頭を軽くたたく。
「……ね、すごく変なこと聞いていい?」
「んぁ?」
「…好きな人いる?」

