意味がわからないと言ったような顔をする琉。




 私、最近琉のことばかりで忘れてた。




 自分の過去。




「…本当にどうした…?」



 ソファに座らされて肩に服がぬれないようにタオルを置かれた。




 琉は心配してるんだろう。





「…あ、あれとか…? 月1の…?」


 口元を押さえながら琉が少しだけ恥ずかしそうに聞いてきた。




 月1って…あのことだよね。



「違うよ…」

「じゃあ…何?」

「…体が」



 優しく聞いてくる琉にうっかり話しそうになる。



 慌てて急に話すのをやめると機嫌が悪くなったのか、眉間にしわを寄せながらまた聴いてくる。



「体が?」

「…なんでもない」

「頼れって言ったよな?」




 隣に座った琉はドライヤーをコンセントに差した。