態度とは裏腹にプールの誘いだって簡単に乗った。
それは私なのに。
自分の考えとか気持ちが全く読めなくて、自分にも恐怖を感じちゃってる。
「明日、行ったら気持にもケジメつくんじゃない?」
「…うん。そうだね……真弥、付き合ってくれてありがと!」
頼んだオレンジジュースの氷は既に溶けてて、味が薄くなってる。
真弥に言われたことも思い出しながら家路を急ぐ。
水着入ってる紙袋を気にしながら歩いていると何度も転びそうになった。
「……やっぱり恥ずかしいよ…」
いつも会ってる琉なのに、明日着て行く服を選ぶのを真剣に悩んじゃったり。
水着を目にしては頬が熱くなっていくのを感じたり。
やたらスキンケアに力を入れたり。
今頃やっても遅いのに、腹筋したり、夕食減らしたり。
とにかく意識してしまう。
「もう無理!! 寝よッ!!」