溺愛男子


 時間とかを決めていたら暑いのなんか忘れて家に着いてた。



「じゃあ明日10時に迎えに行くから」

「うん!」



 笑顔でマンションに消えて行った杏。




 俺も家に入ってすぐにリビングのクーラーをつけて冷蔵庫から冷えたアイスコーヒーをがぶ飲み。




「あっちぃ…」

「課題進んだの?」

「おう」


 母さんは買い物から帰ってきたのか、大きな荷物を持ってリビングに入ってきた。




 繋がってるキッチンの扉を開けると中に消えて行った。





「…杏ちゃんと行ったんでしょ?」

「ん」



 キッチンから戻ってきた母さんはソファに座る。




「杏ちゃん、琉のこと怖くないのかしらねぇ…」

「しらねぇよ。話せてるんだし、いいだろ」



 適当に返してリビングを出た。