「心当たりは?」

「…ない」

「俺には2人いるんだけど?」

「え…?」



 壁にもたれて話す琉。




 誰…?



 心当たりって…。





「大家とあのコンビニに来てた男」

「…あ」




 工藤さん…?



 いや、でもまさか…。




 そんなことまでするとは思えない。





「大家は確認してきてやるよ…」


 そう言って部屋を出て行った琉。





 大家さんはおじいさんだ。




 そんなことしないだろう。