溺愛男子


 ―――――――……




「おはよ~」



 琉が迎えに来てくれて一緒に学校に向かった。




 今日から新学期。




「クラス楽しみだね!」

「……あぁ」


 興味のなさそうな琉を置いて張り紙に走る。




 身長が低いせいか全く見えない。




「チビ…」

「うるさい! 見てよ!!」

「はいはい……あ、あった。俺5組…」

「私は?」



 目を凝らしながら見てくれる琉。



 背伸びせずに見れるなんてうらやましい。





「あ、俺と一緒。雪も一緒だ」

「ホント!!??」

「嘘ついてどうすんの」



 クスッと笑って教室に向かう琉。




 私も急いで後ろから追いかけた。




「あ―――!!!」

「うっさ…何?」

「真弥のクラスは!?」