溺愛男子


 無理矢理工藤さんに送らされて家に帰ったのは23時を回ってた。



「ちょっと上がって行ってもいい?」

「すいません…疲れたので…寝かせてください」

「そっか…じゃあまた今度の機会に」



 手を振って階段を下りて行った。




 ふぅ……。





 冷蔵庫に入れてあったサラダと残り少ないお米をおにぎりにして少ない夕食を取った。





「あれ…?」



 誰もあげてないハズなのに、明らかに私のじゃない髪がカーペットの上に落ちてる。





 …私は茶髪なのに……。





 黒髪…?




 最近は本当に誰も来てないハズ。





 不思議に思いながらもゴミ箱に髪を捨てた。