「この前も泊らせてもらったばっかりだよ?」

「いいから」

「…んー…でも今日はバイトもあるし」

「バイト終わってから来い」



 強制なと言って笑う俺を見て、また笑う杏。



 毎日こんな感じに杏の笑い声が当たり前のように聞けて。





 たまにどこかに出かけて。




 二人でずっと幸せをわけて行けるような関係になりたい。





「杏」

「ん?」

「…バイト終わってからきてくれる?」

「いいよ?」

「うっし! じゃあそれまで寝てるから、バイト頑張れ」



 杏に挨拶をしてもう一度ベッドにもぐる。




 すぐにまた会えるだろ?




 だから待ってる。