溺愛男子


 綺麗になったよね…。



 お茶とおにぎり、さっきの家に置いてきてしまった。





 夕飯……。





 もう一回買うとか余裕ないし…。





 と、言うより…帰り方がわからない。





 ちゃんと道覚えておくべきだった。





 初日にして困難な壁多過ぎ。




 ぐぅぐぅなるお腹にまた着替えたから寒い服、さらに道がわからない。





「最悪だぁあ…」




 だけど、殴られているよりマシ。




 野宿なんて昨日までに比べたら、安全すぎるくらいだ。






 近くに見つけた公園のベンチに座った。





 少しだけ上に街灯があって光と共に温かかった。