この感情、何か今やっとわかった。




 これは俺が杏里を好きなんだ。





 杏里を見るたびに抱きしめたくなって、会えないと声が聞きたくなる。





 杏里のすべてが俺の癒しになって、いてもらわなきゃ生きていけないくらい。






 この愛しさは恋愛感情だったんだ。






 改めてそんな感情を抱いたまま、杏里を見る。





 あ、これヤバいわ…。




 心臓がうるさい。





「琉…?」

「……」




 杏里が俺を見てる。




 杏里が俺にもたれかかってる状態でそんな感情に気付いちゃ、俺はやっていけそうにない。



 あー…耐えろ。俺!!!