「走るの好き!!」 杏里が嬉しそうに少し飛び跳ねる。 いつも下ろしてる髪は、体育の時だけか後ろでアップにされてる。 ほわほわと笑いながら先生の話を聞いてる杏里は可愛かった。 「…こら、琉。杏里ちゃん見てたいのは分かるけど」 「…見てねぇし」 雪に肩をつつかれる。 触り方が乙女じゃねぇ…? ちょんちょんって触ったよな、今。 その後は島田が言った通りリレーをやった。 杏里が意外に速いという…。 だけど……。