暗く冷たい海の底
人との関わりを
避けて
人を嫌い
己を憎み
ひとりで静かに暮らしてた
信じるものもなければ
裏切られることもなく
偽ることで
安心を得て
嫌われることを
恐れ
自分を
押し殺し
心を氷のように
冷たくして
記憶を
消して
偽り続ける
どんなときも
強がっていたかったからで
強くありたいからで
人前では
泣かない
弱くなりたくない
でも
誰かの
代わりも
強がりも
本当は
もう
疲れた
でも
どうすることもできない