「陸さん、愛理様がもう目を覚まします。………地下室に行ってあげてください。」 悠入ると中は凄い光景が広がっていた。 黙ってソファにすわり空を眺める陸に片膝を立て頭を下げている遼と龍。 おそらく二人が何も話せないくらいに陸が怒っているのだろう。 ……何もできなかった自分に。 ぴりぴりする空気のなか陸がこちらを向いた。 「あぁ、わかった」 軽く会釈すると陸は愛理の元へ去って行った。