時は少し戻り ここは王宮の地下にある一室。 ベッドに横たわる愛理を悠は一瞥すると身につけていたネックレスを握りしめた。 ネックレスには暗緑の石がついておりそこから一気に神々しい光が放たれた。 『悠様。どうなされましたか』 「ー……。愛理様を見てほしい。」 ーと呼ばれた女神は愛理の前に立つと愛理の身体に手を当てた。 どくん、どくん。 どっくん、どっくん。 止まりかけの愛理の心臓が再び激しく鼓動を刻み始めた。