『愛理様、申し訳ありません。……また体調を崩されるのか心配です。』 温室で勉強する愛理の頭の中に空の声が響いてきた。 『大丈夫だよ、………海は私のために怒ってくれたんだし。』 愛理はふと横でノートを必死に移している麻衣をみる。 『……それに麻衣がいてくれたら、…嫌なことも忘れられるから。』 麻衣と目があう。 「どーしたの?愛理。」 「何でもないよ、……ただ静香に腹を立ててくれた麻衣が嬉しくて…、有難う。」