「愛理様ですよね?!」 麻衣が肯定する前に下から静香さんの声がした。 「そちらの階に上がってもよろしくて?」 「はい」 愛理が頷くと満面の笑みをしてこちらに向かってきた。 「2階はまた綺麗でゴージャスですわね。……本当に貴方にはもったいないくらいの景色。」 「そうですよね。」 愛理は眉間にシワを寄せて答えた。