気づいた時にはもう遅くケバコさんがこちらを凝視していた。 すぐに愛理は1階から死角になる場所に逃げた。 ……あの人は絶対静香さんだ。 前陸と初めて此処に来た時に真っ先に私の存在に反対してた人だ。 「どうしたの、愛理?」 「あの人、……さんって陸のファンクラブの会長さんだよね?」