「浮気ってね・・・あんた・・・。」

おぶっていた信之介を私から離して 裸の胸にダッコした。

ああ…うらやましいよ
信之介は……。私も信之介になりたい…。

思わず口の端からよだれが出そうになって慌てる。

「ママがさ 浮気してるってどう思う?ん?」

信之介の口に耳をつけてうなずく光。

「ママ 信之介が許せないだって。」

「あのね 許せないもなんもね…私はママでもないし
先輩は彼氏でもないしね…浮気とか
責められる夫もいませんしね。何 おっしゃってんでしょ?」

御機嫌な信之介をベットにおいておもちゃを持たせる。

「先輩は・・・・やめとけよ。」

「は?何で?」

「琴子には無理だし・・・・。」

「無理って…別にどうにかしたいわけじゃないもん。」

「ふう~~ん。そのわりに先輩に体寄せて
甘えてたじゃん?琴子の分際でさ。」

「分際ってあんた失礼だから!!」

「くれぐれも言っとくぞ。
先輩はおまえの手に負える人じゃないからな。」

何…バカにして……
週末 約束してんだから……。

そんな魅力ないって否定された気がして悔しかった。


「うるさい バカ。」
黙々と肉を食べる。