家族☆ごっこ★

「おかえり。」
思わず嬉しくなってきっと笑顔の私。

光は無言。
テーブルの上を見て…
「焼き肉って気分じゃない。」と言った。

「だってあんたがリクエストしたんでしょ?」

何か今日は少し様子が違う。

「風呂・・・・先に入ってくるかな。
信之介は琴子がたまに入れてよ。」

「え・・・?入れたことないよ。無理だって。」

「いっつも俺じゃん。おまえも練習しろよ。」

確かにいつも進んで入れてくれるじゃん。
今日は機嫌悪そう・・・・。ちょっと緊張する。

「わかったよ。今 寝てるからご飯食べてからにする。」

光はまた無言で消えて行った。

「何だよアイツ!!感じ悪いし。」
こっちまでイライラしてくる。

「もう 肉焼いちゃうから。」

信之介を背中におぶったまま 一人焼き肉を始める。

「あ~~うま~~。
すごいひさしぶりだ…。いつもフライパンで
焼くしか出てこなかったから・・・・
ホットプレートでジュージュー焼き肉なんて
夢みたいだわ。」


白いご飯が格別にうまい!!!

「お~~極楽じゃ~~~~ぁ~。」

光はおいといて この状況この香り
興奮する私だった。