家族☆ごっこ★

放課後 部活をしない私は 選択肢としては家に帰る。
美鈴はジャージに着替えて 

「また明日ね。」って言った。

なんだか少しつまらない。
といって 運動を今さらする気にもならないし・・・・。

光がいる小さい体育館が見えた。

「今頃 あそこで練習か。」
あんなに目立つ事しちゃったから
ギャラリーもできない。

自業自得ってこの事だよね・・・・。


歩きだした時だった。

「尾坂さん。」
男子の声

ビックリして振り返る。

昨日の三年の柴田さんだった。

「あ こんにちわ。昨日はすみませんでした。」
慌てて頭を下げた。

「あはは。そんな頭下げなくていいよ。」

がっちりした大きな大人の男の人に見えた。

「あ 今日部活は?」

「これから病院なんだ。」

「ケガですか?」

「まぁね。尾坂さんは部活してないの?」

「はい 家の用事もあって6時まで帰らないといけなくて。」

「そうなんだ。偉いな。」

「そんなこと・・・・ないですよ。」

ちょっと照れる。
柴田先輩の声がすっごく大人の男の人の声で・・・・
ドキドキしちゃう。