信之介を抱いて降りて行くと 光がパンを
頬張っていた。

「おはよう。」

「うっす。」

「朝練?」

「うん。」

「今日 公平くんに謝るわ。」

「別に悪いことしたわけじゃないし…公平がどう思ったかは
わかんないけどさ……。
俺も余計なこと言って気にさせて悪かったよ。」

「ううん。言ってもらわないと…私
調子こくタイプだから……。」

「琴子らしくていいじゃん。」

「もっとおしとやかになれればいいんだけど。」

頬が熱くなった。

光が近づいてきて 
「信之介 おはよ~~よく寝たな~~えらいぞ~。」

信之介をダッコしてる私まで
まとめて抱きしめた。

ビックリして体が硬くなる。

「くすくす・・・・」光が笑う。

「何?もう からかわないでくれる?」

「琴子めっちゃ可愛い。」

またギュウって抱きしめられてもう失神しそうになった。


「怒るよ。ほんと。」
嬉しいくせに あまのじゃく・・・・・。